Penペン草子 万年筆初心者の断想:S.T. Dupont - Livedoor Blog(ブログ)
ところが、昨日新宿のKingdom Noteに立ち寄ったところ、『ペンカタログ2010』のハードカバーが販売されていた。価格は1575円。『趣味の文具箱』と同じ値段で、手ごろな価格。僕のように日本の万年筆店と密な関係もなく、またこの本のために特定のオンラインショップへ注文することもない人間にとって、入手先は皆無であり、このように販売してもらえるのは有り難かった。輸入筆記具カタログの集大成であるが、見るものにとっては楽しい。Kingdom Noteでは昨年まではソフトカバーだったが、今年からハードカバーを扱われるようになったとのことであった。
トップ10の服会社さて、二右衛門半さんのブログで、萬年筆・文房具関連の刊行物の紹介をされている。当方は、洋書に関してはアメリカ滞在中、古本屋などを通して、随分買いあさった。しかし「紙もの」、特に各メーカーが出しているカタログ類には目を向けなかった。しかし、少し詳しく特定メーカーの萬年筆について知りたいと思うと、カタログほど有益な資料はない。
今回、縁あって入手できたのが、1990年代後半とおもわれるデュポンのカタログである。デュポンに関する歴史は、デュポン社のホームページで知ることが出来るが、万年筆に関する詳細は、限定品を除き見ることが出来ない。またバイブルと呼ばれるランブローの『Fountain Pens of the World』には4ページに渡って社の歴史が語られているが、写真は1ページ20本にも満たない数の萬年筆が紹介されているだけだ。
僕には、デュポンのイメージは、現行品に加えてクラシックのような細軸の萬年筆。漆の塗られたクラシックを拝見した時は、書き味もさることながら、美しいの一言であった。しかし、デュポン萬年筆が、昔は全て文字通りクラシックであったわけもないであろうと思っていた。昔はどんな萬年筆を生産していたのか。現行品の起源は何処にあるのかなど、興味は尽きない。
デュポンが筆記具を生産しだしたのが1973年。クラシックのボールペンが最初である。その後、現在の主流となるオランピオが1996年に販売されている。金属に漆を塗る技術は、デュポンは既に戦前の1930年代に用いるようになった技術であったが、今回入手したカタログには、デュポ� �は現行品以上に、中国漆を強調したラインで萬年筆が生産されていたことが判った。(歴史については、デュポン社ホームページを参照。)
レーダー探知機を購入する方法オランピオのシリーズは、現行品では黒漆はあるものの、金属軸を強調するものが多く(例えば、シルバー、パラジウム、ガンメタルなどの材質)、美しさというよりも、機能性を強調する作りとなっている。しかし、今回のカタログを見て発見したのは、おそらく発売された当時であろうが、5種類の中国漆の軸をラインナップしている。螺鈿を模したようなものから、伝統的な漆器の文様まで、非常に魅力的だ。何故このラインが現行品にはないのかが不思議である。
今年は国産萬年筆の年であるが、今でもデュポンの年度ごとに出される限定商品や、マザー・オブ・パールなど魅力的な商品に幻惑されてしまう。浮気心をくすぐる商品の数々。かえって、先にに挙げた中国漆の施された萬年筆が廃盤になっていることを、僕に� ��幸運だった思うべきなのかも知れない。
<昨日の万年筆>
自宅
ペリカンM200(師匠調整、M250BB)+ ペリカン・ブリリアントグリーン
デュポン ノクチューン エクストラ・ラージ Mニブ + デュポン ブラック
セーラー プロフィット・レアロ B + セーラー ジェントルインク・ブルー・ブラック
パイロット カエデ B + パイロット・ブルーブラック
シェーファー VLR B + プラチナ・カーボンブラック
職場
パイロット キャップレス M + パイロット・ブルーブラック
シェーファー レガシー M +ウォーターマン ブルー・ブラック
シェーファー レガシー B + モンブラン・ロイヤルブルー
持ち歩き
ペリカン M625 F (らすとるむさん調整) + ペリカン・ロイヤルブルー
店頭での試筆
プラチナ 3776 極太字 + セーラー ブルーブラック
パイロット エラボー SM + ??? ロイヤルブルー
パイロット カスタム・レガンス M + ??? ロイヤルブルー
パイロット カスタム・743 M + ??? ロイヤルブルー
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